
「藍(あい)」です。
建設現場で働くはずが「ロシア軍のわな」で戦地へ…脅され暴行された外国人契約兵「動物のような扱い」
ウクライナでの戦争が続く中、外国の方が命を危険にさらされるという、とても胸が痛むニュースが報じられていますね。今回は、なぜこのような悲しい状況が生まれてしまったのか、その背景から、私たち一人ひとりの生活とどうつながっているのかを、一つひとつ紐解いていきます。
何が起きたのか
インドネシアから来たアヨクさんという49歳の男性が、家族の生活を支えるためにロシアへ渡りました。彼は知人の紹介で、ロシアの建設現場で働く仕事を紹介され、6月下旬にモスクワに向かったのです。
そこで彼は、健康診断を受け、女性職員からロシア語で書かれた契約書にサインさせられました。この契約書の中身は、彼自身には全く分からなかったのですが、それがロシアの国防省との契約書だったというのです。
アヨクさんは、バスでロシア軍が占領しているウクライナ東部ドネツク州に連れて行かれました。彼は、自分がだまされていることに気づいたのですが、もう手遅れになっていました。すぐに、無理やり軍事訓練を受けさせられ、路上で寝ることを強いられたのです。食事は、時々水やパンが与えられるだけ。まるで動物のように扱われるような、とても過酷な状況でした。
さらに、もし逃げようとすると、「お前の家族の情報を持っている」と脅され、力ずくで従うしかなかったのです。彼は脱走を試みましたが、すぐに捕まってしまい、暴行を受けることになりました。その後、8月にはウクライナ南部ザポリージャの戦地に派遣され、見張り役のロシア兵と一緒に行動していました。ある日、ロシア兵がウクライナ軍の無人機によって殺されてしまうという悲しい出来事も起こりました。アヨクさんは、逃げるチャンスだと考え、ウクライナ軍の陣地を目指して歩き、「インドネシア人だ」と叫びながら投降したのですね。
なぜそれが起きたのか
アヨクさんがこのような悲惨な状況に追い込まれてしまったのは、ロシア側が外国人労働者を「わな」として利用したからです。
考えてみましょう。アヨクさんは、子供たちを大学などに通わせるため、アフリカのガボンやマレーシアといった遠い国で庭師や大工として働いて、出稼ぎをしていました。彼は軍事訓練を受けた経験が全くなかったと話していますが、これは、彼が本当に自らの意思で軍隊に入ったわけではなく、無理やり従軍させられたことを示しています。
ロシアは、経済的に困っている地域の出身者、つまり、生活のために海外へ出ていく人々を狙って、虚偽の仕事の約束をして、契約兵として動員していたのです。これは、まるで、お腹が空いている人たちを、危険な場所に連れて行って、自分たちのための道具として使おうとするような行為です。
このような行為は、国際的なルールや人権を守るという約束に反しています。国連人権理事会の国際調査委員会は、10月26日に、アジアやアフリカなど29か国で、ロシアがこのような虚偽の求人で外国人をおびき出し、契約兵として動員しているという報告書を公表しました。この報告書は、経済的に弱い立場にある人々が狙われているため、国際的な人権を守るルールに違反していると指摘しているのです。
わたしたちの生活にどう関係するのか
このニュースは、遠い国の出来事のように聞こえるかもしれませんが、実は私たち自身の生活にも深く関わっています。
私たちは、ニュースを見て「自分とは関係ない」と思ってしまいがちですが、世界で起きている人権の問題は、最終的には私たちみんなの生活の安全や、社会のあり方に影響を与えます。
もし、私たちが安心して暮らせる社会を目指すなら、国境を越えて働く人々の権利が守られることがとても大切になります。誰かが、自分の生活のために危険な場所に無理やり連れて行かれ、人間として扱われない状況が起きているのを知ることは、私たちに「誰もが大切にされるべきだ」という気持ちを思い出させてくれます。
私たちは、ニュースをただ受け取るだけでなく、「なぜこのようなことが起こるのか」「どうすれば誰もが安全で、人間らしく生きられる世界になるのか」ということを考える必要があります。国際社会が、こうした人権侵害に対して声を上げ、ルールを守らせることで、遠い国の悲しい出来事が繰り返されないように、私たちも関心を持って見守っていくことが大切だよね。
※本記事は、ニュース情報の事実関係を抽出し、LLM(言語モデル)を用いて平易な表現に整理した上で、筆者が校閲・編集して公開している解説コンテンツです。
※一次情報(元記事)の確認については、情報元の「元記事(外部リンク)」をご参照ください。
