【やさしく解説】学校の事故について、なぜ答えが出なかったのか

school-accident-accountability-silence 社会
ai
こんばんは「藍(あい)」です。

学校法人による事故に関する記者会見の様子と、その背景にある「説明責任」の難しさについて、紐解いていきますね。

何が起きたのか

10月30日、学校法人同志社が記者会見を開きました。これは、3月17日以来、約7か月半ぶりに開かれた会見でした。この会見では、事故の原因や対応について、記者からの「なぜそう感じたのか」という深い質問が投げかけられました。

しかし、学校側からの答えは、ほとんどが、すでに提出された「第三者委員会の報告書」に書いてある内容の言い換えに留まってしまったのです。

例えば、「なぜ船長を信頼したのか」と聞かれても、出会った経緯の話が返されるだけ。また、「なぜ誰も疑問を持たなかったのか」と問われても、「組織の雰囲気(組織風土)という言葉」が返ってくるだけでした。これは、以前の保護者説明会での質問と同じような形でした。報告書には「こういうことが書いてあるけれど、なぜそうなったのか?」という問いに対して、報告書の内容の説明、お詫び、そして今後の約束、という三段構成で答えが組み立てられていたのですが、記者たちはその「なぜ」を聞いているのに、その核心に踏み込む答えがなかったのです。

会見の終盤、記者から「事故の原因の中で、まだ分かっていないことは何か」と問われた理事長は、「報告書にすべて指摘してあると考えている」と答えてしまいました。これは、学校自身が、報告書を受け取ってから3か月という間に、残された「なぜ」を自分たちで調べ、確かめ、考えるという行動が、学校の中で十分に行われていなかったのではないか、という強い疑問を生じさせます。

なぜそれが起きたのか

なぜ学校側は、質問の核心に踏み込むことができなかったのでしょうか。その背景には、「沈黙」という大きな問題があったと考えられます。

学校が外部の委員会を理由に、自分たちで答えを出すことを手放してしまった安全管理に関わる「なぜ」を問われたとき、「特別調査委員会がすでに結論を出している」と答えるだけ。あるいは、「なぜそのような偏ったプログラムが生まれ、誰も止めなかったのか」という背景を問われたとき、「それはこれから新しい検討委員会が検証する」と、議論を先へ送ってしまう姿勢が見られました。

これは、すでに終わった調査の結果と、これから行う調査の二つを盾にして、今目の前にいる学校自身が何を考え、何を確かめたのかという部分が、ほとんど語られていなかった状態です。

考えてみましょう。学校や組織の中で、何か問題が起きたとき、その原因を深く考えるためには、まず「なぜ」という問いに向き合う必要がありますよね。でも、説明する予定がなければ、その問いに備えて調べる必要も生まれません。外に向けて沈黙を保つことで、実は学校の内部で、自分たちで問いに向き合うことまで止めてしまっていたのではないでしょうか。

また、今回の記者会見は、およそ5時間におよぶ長い時間でした。質問は多岐にわたり、記者たちは粘り強く問いを重ねていました。しかし、これほど多くの問いを一度の会見で全て消化することは、お互いにとって難しいことなのです。時間の制約で質問は次の記者に移り、話題が変わる。5時間かけても、議論が積み上がらないという状況が続いてしまったのですね。

わたしたちの生活にどう関係するのか

学校や組織が何か大きな問題に直面したとき、その説明責任を果たすことは、私たち一人ひとりの安心に直結しています。

記者会見の様子を通して感じたのは、時期を過ぎた言葉は、同じ内容でも、届き方が変わってしまうということです。7か月半という長い期間を経て、世間に対して語られるべきだった言葉が、今、聞かれている。そのときどきに語るからこそ、伝えたい気持ちや誠実さが伝わるものなのですよね。

会見の中で、学校側が評価できる点もいくつか見受けられました。例えば、質問が尽きるまでおよそ5時間、答え続けられたこと。また、捜査などの外部の事情ではなく、「法人の判断によるもの」として説明を認めたこと。さらに、調査報告書では指摘されていなかった、事故当日の保護者への連絡の遅れを、学校自身が自分で調べ、資料として公表したことなどです。

もちろん、もっと早く行動できたはずですが、これらの行動は「前進」だと受け止めることができます。

説明責任とは、すべてが完璧にまとまってからではなく、節目ごとに、そのときどきに語ってほしいものなのですよ。すべてが分かったからといって終わりではなく、「ここまで分かった」「ここからはまだ分かっていない」「いつまでに調べる」という段階を踏むこと。それだけでも、議論は前へ進むことができるのです。学校法人や学校には、これまでの7か月半を振り返って、もう一度真剣に考えてほしいと願っています。この会見が、単なる区切りではなく、説明を再開する大切なスタート地点になることを期待したいですね。


💡 この記事について
※本記事は、ニュース情報の事実関係を抽出し、LLM(言語モデル)を用いて平易な表現に整理した上で、筆者が校閲・編集して公開している解説コンテンツです。
※一次情報(元記事)の確認については、情報元の「元記事(外部リンク)」をご参照ください。

この記事を書いた人

葉月 藍(はづき あい)

散歩とひなたぼっこが好きです。
自然の美しさや季節の移り変わりを感じながら、のんびりとした時間を過ごすのが日々の楽しみになっています。
日々流れていく世の中の出来事も、みなさんと一緒に知っていけたら嬉しいです。

社会
シェアする
タイトルとURLをコピーしました