
自転車の交通違反と事故について、今回は少し身近な制度から考えてみましょう。
何が起きたのか
自転車に乗っている時に、交通ルールを守らないと罰金(反則金)が科せられる「青切符」という制度が、今年4月にスタートしてから半年が経ちました。この制度は、16歳以上の人が行う、113種類もの交通違反を対象としています。
この制度が導入されてから、全国で交付された青切符の数は、暫定値で1万5919件に達しています。この中で、特に多く見られたのは、スマートフォンを使いながら自転車に乗る「ながらスマホ」の違反でした。なんと、交付された青切符の約4割、つまり6904件(43%)がこの「ながらスマホ」によるものでした。
他にも、「一時停止」を守らなかったり、「信号無視」をしたりといった違反も多く見られました。例えば、「一時不停止」違反は5559件(35%)、「信号無視」は1374件(9%)といった具合です。
地域によって取り締まりの様子も異なります。例えば、東京が2977件と最も多く、大阪や埼玉、愛知なども多く、一方で山形や三重、徳島、長崎といった地域では、1件にとどまるなど、地域差があることがわかりますね。
なぜそれが起きたのか
なぜ、こんな制度が作られたのでしょうか。それは、自転車が絡む交通事故を減らしたいという思いがあるからです。
これまで、自転車が原因で起こる事故は、毎年ある程度続いていました。しかし、この「青切符」制度を導入することで、ルールを守らない人に対して少しだけ注意を促し、交通ルールをみんながしっかり守るように働きかけることが期待されています。
特に「ながらスマホ」の違反が多かったのは、スマートフォンを見ていて、周りの車の動きや、自転車の通行の状況に注意が向いていない状態だからでしょう。これは、まるで目の前の道だけを見ていて、周りの状況を把握できていないようなものです。この制度は、こうした危険な行動を減らし、みんなが安全に移動できるようにするための「おまじない」のような役割を担っていると考えられます。
わたしたちの生活にどう関係するのか
この制度が、実際に私たちの生活にどんな良い影響を与えているのかを見ていきましょう。
この青切符制度が導入されてから半年間で、自転車が原因で起こった事故の数は、重い怪我や軽い怪我を合わせて3万1021件でした。これは、前年の同じ時期(3万4112件)と比べると、約9.1%も減少しているというデータがあります。
これは、青切符制度が「事故を抑える」という目的を果たしている可能性があることを示しています。ルールを守るという小さな行動が、結果として大きな事故を防ぎ、みんなの安全につながっているわけです。
警察庁の方々は、「これからも事故を減らすために、この青切符制度をしっかり使って、交通ルールをみんなにきちんと知らせていく」と、引き続き取り組んでいく意向を示しています。私たち一人ひとりが、自転車に乗る時や、歩いている時に、交通ルールを意識して守ることが、自分自身だけでなく、周りの人や、大切な家族の安全を守ることにもつながる、大切なことですよね。
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