
新型パジェロが物理スイッチを多く残した理由
この度、7年ぶりに復活する三菱の新型パジェロが、2026年12月17日に発売されることになりましたね。最近の車は、ほとんどの操作を画面(タッチパネル)に集めてしまうのが主流ですが、この新型パジェロは、昔ながらの考え方を大切にしているんです。なぜ、あえて物理的なスイッチを多く残したのか、その開発陣のこだわりを紐解いていきます。
何が起きたのか
新型パジェロは、三菱自動車の代表的なSUVであるパジェロが、7年ぶりに5代目として生まれ変わるという大きなニュースです。この新しいパジェロは、昔のパジェロが持っていた良いところを残しつつ、今の時代に合った新しい要素も取り入れています。
最近の車は、ナビや空調、シフトの操作など、ほとんどの機能が大きな画面(タッチパネル)の中に集められて、物理的なボタンが少なくなるのが一般的になってきています。しかし、新型パジェロは、そうした流行に安易に乗るのではなく、昔から大切にしてきた「物理スイッチ」をたくさん採用しているのが特徴なんです。
なぜそれが起きたのか
開発チームが物理スイッチにこだわるのは、「目で見て確認せずに操作できること」をとても大切にしているからです。車を運転しているとき、特に危険が伴う操作や、すぐに確認したい操作については、指先で触れる感触や、スイッチの形そのものが、安心感につながります。
特に物理スイッチにこだわったのは、「走行性能」と「空調」の二つの部分でした。
まず、走行性能について考えてみましょう。新型パジェロには、三菱自動車が独自に開発した「SUPER SELECT 4WD-II」という、四輪駆動(4WD)のシステムが搭載されています。このシステムを使うと、二輪駆動(2WD)と四輪駆動を切り替えたり、ぬかるんだ道など、悪路を走るための特別なモードに切り替えたりすることができます。
この駆動モードを選ぶためのダイヤルは、車の中央にあるコンソール(操作する場所)の真ん中に置かれています。開発陣は、「四輪駆動の車だからこそ、この操作が誰でも分かりやすく、操作しやすい場所に置きたい」と考えたそうです。さらに、ダイヤルを回したときの「カチッ」という感触や、どれくらいの距離を回したかという「回転の動き」も、どの駆動モードを選んだのかがすぐにわかるように細かく工夫されているんですよ。
次に、空調の操作です。エアコンのオン・オフや、温度、風量の調整なども、物理スイッチで操作できるようにしています。特に温度と風量の調整は、大きなダイヤルスイッチになっています。これは、寒い冬場に、手袋(グローブ)をはめたままでも、指先で簡単に操作できるように配慮されたわけです。こうした考え方は、ドアの外側にあるハンドルにも表れており、あえて大きめのスイッチが採用されているのですね。
わたしたちの生活にどう関係するのか
新型パジェロが物理スイッチを多く残した背景には、「安全で、操作しやすい車」という開発陣の強い思いが込められています。
私たちは、車を運転する際に、操作がスムーズで、何が起きているのかすぐに把握できることがとても大切です。例えば、急な状況で空調の温度をすぐに変えたいときや、悪路を走るために駆動モードを切り替えたいとき、操作が分かりやすいと安心につながります。
新型パジェロは、ただの移動手段としてだけでなく、少しワイルドな場所でも活躍できる四駆の特性を活かすために、操作の「感触」や「確実さ」を追求した結果なんです。もしシートのヒーターのスイッチなど、一部の機能だけが画面操作になっていたとしたら、オフロード走行を想定する車としては少し物足りないと感じてしまうかもしれませんね。
開発陣は、たくさんの操作を物理スイッチにすることで、運転する人が一つ一つの操作を確かめながら、より安心して車をコントロールできるようにしようと努力したわけです。こうした開発者の細やかなこだわりが、私たちの日常の移動や、安全な暮らしに、静かに寄り添ってくれるのではないでしょうか。
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